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医学関連の回文の最高傑作はこの言葉でしょう。医学部の薬理学の最初の講義で聞かされた言葉で、学生時代で一番印象に残っている言葉です。
クスリはリスクとは、よく言ったもので、良かれと思って処方した薬なのに、効果よりも副作用の方が強くて困ることがあります。
そもそも、薬は身体にある作用を起こすから薬になる訳で、その作用とは、恒常性(ホメオスタシス)を保とうとしている身体の恒常性に変化を起こすという意味では毒なのです。「毒にも薬にもなる」という言葉も同じ意味です。薬になるくらいなら、その薬は使い方を間違えば、必ず毒になるのです。 実際、アメリカの統計では全医療費の内の約20%は薬剤の副作用のために使われています。入院死亡の原因の2位は薬剤の副作用なのです。
薬を出す時に、「この薬は飲んでもらわなければ治らない」時と、「症状を緩和させるだけなので、飲みたくなければ飲まなくても良い」時があります。いつも、こういうニュアンスはできるだけ伝えたいと思っています。あまり、飲もうと飲むまいとどうでも良いと言い難いので、絶対飲んでもらいたい時にはそのことを伝えるようにしています。
あぶみクリニックの小児科では、薬を嫌がる子ども相手の小児科ということもあって、診察しても薬を出さない時が多いのです。大体2割くらいは処方なしです。
私も月に一回のペースで出務している泉北小児救急初期センターの統計では処方なしは3パーセントくらいです。私が出務している時は救急でも1割くらいは処方なしなので、どうやら小児科医の中でも、薬を出さない部類の医師になるようです。
薬を出せば出すほど、その分、リスクは増えるので、必要のない薬はなるべく出さないのが正しいのです。薬をもらいに来たのにと思う患者さんもおられるようですが、ご理解いただける方が多いので助かっています。
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