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こどもの病気の症状(水疱瘡,発熱,感染症) 正しいスキンケアの方法

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●最もシンプルで正しいスキンケア
●おなかを痛がる時、便が出ていないなら浣腸を
  ●こんな皮疹なら水疱瘡かも(初期の写真)  
  ●発熱してどのくらいの時間で受診するのがいいのでしょう  
  ●発熱してすぐ受診しても検査さえすれば診断がつくのでは  
  ●発熱と同時に苦しそうな様子をしているが、大丈夫でしょうか  
 
 
最もシンプルで正しいスキンケア

世間でスキンケアと言うと、その人の肌に合ったスキンケア製品を探し出してそれを使うことのように考えられていることが多いようです。でも、本当は、衣服と水と石鹸による日常の肌の扱いこそがスキンケアで、これが正しければ、特別な製品など不要なのです。

そもそも人間は本来自分で自分の体調を維持できる能力を持っているもので、肌に関しても皮膚本来の能力を損なわなければ、いい肌の状態を維持できるはずなのです。スキントラブルに陥って、皮膚科で何らかの病名が付けられたとしたら、当面は薬が必要な人なのでしょう。そういう人は、薬で良くなっても、その人の肌に合ったスキンケアに変更していかないと、すぐにスキントラブルに逆戻りしてしまいます。

日本人の肌質は、紫外線への強さ、皮脂の分泌量、皮膚の保水能、皮膚厚など、個人差が大きいので一定のものでいいのではなく、その人の肌に合ったスキンケアを選ばなければいけないのです。

長く続けている習慣で、正しいと思い込んでやっているスキンケアが逆に肌を傷つけることになりかねません。

個別に、気候や活動性、年齢と肌のタイプを考慮して、ベストのスキンケアが選べるようにお話します。ここで言う正しいスキンケアとは、衣服と水と石鹸の使い方のことで、場合によって日焼け止めと保湿剤のワセリンが必要になるくらいで、特別な製品や薬は使いません。

スキンケアの基本は、行為別、条件別に考えると分かりやすいものです。
衣服などで被覆する、水で汚れや汗などを流す、石鹸などで洗う、肌に塗って不足している成分を補うことでスキンケアは成り立っています。それぞれの行為について、条件を挙げてお話します。



1.覆う

皮膚は体を外気から守っているのですが、露出していて、寒すぎるか暑すぎるか乾く感じがするのなら、衣服で覆うべきです。寒くなく、汗をかかないレベルの衣服にすべきです。暑くて汗ばむ季節は、汗まみれになった服は着替える方が良いです。紫外線対策も、日焼け止めを塗るより帽子や衣服で防ぐ方が効果的です。手足の皮膚のトラブルは、そのほとんどは、手には手袋、足には靴下を着用することで防げます。

肩や腰、首周り、袖口、下腿・前腕など手足の動きによって衣服が皮膚を摩擦する部位ではそのせいで皮膚がカサついて炎症を起こしたりします。サイズと形が体に合った服で摩擦を防ぎます。

縫い目、首の後ろのタグ、ボタン、ファスナーなどが皮膚を傷つけていることもあります。縫い目が肌に当たらないように裏返して着る、タグは切って無くしておく、ボタンは金属のものは避けるなどの刺激を受けない着方をすべきです。

 

おむつに関しては、涼しい季節なら問題なくても、暑くて湿度の高い季節には、紙おむつだと、おむつの被覆部が高温多湿になって、オムツかぶれを起しやすくなります。暑い季節だけでも、レンタルなどで布オムツにすると、布を通して尿が蒸発して気化熱で被覆部の温度が上がり過ぎないので、オムツかぶれを防ぎます。


デニムなどの硬い生地の衣服を肌に直接着ると、布地が肌に当たって、皮膚に傷をつけることがありますので、注意が要ります。汗をかいていると余計傷つきやすくなります。


肌が敏感な人は繊維の種類によっては、痒みを感じます。毛製品では痒い人は我慢して着続けていると、炎症を起こしかねませんので避けるべきです。化繊でも同様です。衣服を着用して、チクチクするとかで、いい着心地でないのなら、我慢しているとスキントラブルの原因になりますので、早く脱いで、何回着ても着心地が悪いのなら、その服はもう二度と着ないことです。綿製品が無難ですが、湿度が高くて汗が乾きにくい季節では綿製品でも、スキントラブルは発生します。汗で濡れた衣服は、早めに着替えることで、これは防げます。汗を蒸発させる能力の高いスポーツウエアなどの機能性繊維の方が高温多湿の季節のスポーツなどの状況では合っているかもしれません。機能性繊維の服が高価なら、安価な綿製品を複数用意して、汗まみれになるごとに着替えることで対応すれば良いのです。



2.流す

体の汗と汚れは、まずは水だけで流すことで取り去ることから始めるべきです。皮脂が溶けて喪失しすぎないように、熱いシャワーではなく、冬でもぬるめのお湯で、夏ならそのまま水道水で流します。人間の体は一日何回も石鹸で洗えるほどには皮脂を分泌できないので、石鹸で洗うのは一日一回までにすべきですが、水で流すことは、皮脂が残るので、何回やってもいいのです。日本の夏は東南アジアより蒸し暑いのですから、タイの人のように、汗をかいて汚れたのなら、一日5回でも6回でも水浴びをすべきなのです。浴槽につかるだけでもある程度自然に汚れは取れますが、この場合も湯温を低めにすることです。


汗ばんで痒い体では、痒みの原因は皮膚温が熱いからということが多いので、水で流すだけで体表面温が下がって痒みも解消します。アレルギーが痒みの原因でも、ダニやハウスダストなどのアレルゲンは汗に溶けて皮膚表面で濃縮されていることが多いので、この痒みの原因のアレルゲンを汗とともに水で流せば、痒みも解消します。熱くて痒い時のシャワーの水温は、お湯ではなく、冷たい水道水の方が効果的です。

手や体を水で流した後に水分を拭うことにも注意が要ります。暑い夏だと、すぐに完全に水分を拭い取ると表面体温の下がり方が少なくなるので、体にまだ熱さが残っているのなら軽くタオルで拭って水気を残して、自然に水分が乾くのを待つ方が良いこともあります。逆に冬だと、体表面に水分が残っていると体温を奪ってしまいますし、空気の乾燥が強いので水分が蒸発する時に皮膚の乾燥を促進してしまいますので、さっさと水分は全部拭い取る方が良いでしょう。

タオルで水気を拭い去る際にも注意が要ります。痒いからといって擦ると、皮膚に細かい傷を作ってしまうので擦らないことです。濡れた皮膚は軟らかくなっていて傷つきやすいので、赤ちゃんなどの皮膚の薄い人では、普通の感覚で擦るだけでも皮膚が傷つくこともあります。

3.洗う

いつ、どこを、どのように、どれくらい石鹸で洗うかはスキンケアの要諦です。石鹸の選択と洗う度合いは、洗った後の手触りで決めるべきです。水のアルカリ度と洗う石鹸の洗浄力によっても変わりますが、軟水で洗って、洗った後の手触りでぬるぬる感が残るぐらいが適切です。洗った後の手触りでキュッキュッとサッパリ感があるのは、皮脂の取りすぎで石鹸が皮膚に残っている可能性があります。

体の表面の皮脂の多い部位は、頭の被髪部、顔のTゾーン、背中、腋、陰部、手首足首から先の手と足です。ここ(皮脂豊富部位)は、皮脂に溶けた汚れが多くて、シャンプーや石鹸を使わないと汚れが取れないので、それらを使って洗いますが、こすって垢を取ろうとしないことです。シャンプーと石鹸はできるだけアルカリ性が強くない低刺激のものにすべきです。この部位は毎日洗ってもいいのですが、頭などは人によっては毎日洗わない方がいいでしょう。

他の部位(皮脂欠乏部位)は体表面の皮脂の具合に応じて洗うか洗わないかを決めます。

皮脂欠乏部位を何日に一回洗うかは、季節と年齢と活動性と体質と部位で決めるべきです。

暑い季節では汗をかくので汗と共に皮脂が分泌されるので皮脂は多くなり、寒い季節では汗をかくことが少ないので皮脂は少なくなります。皮脂欠乏部位は夏だと毎日から隔日で、春秋で隔日から数日おきで洗うぐらいでよく、冬では週に1回くらい石鹸で洗うか、乾燥肌がひどければ石鹸では全く洗わないことまで考慮していいです。

皮脂の分泌は、思春期をピークに年とともに減っていきます。新生児期も皮脂分泌が盛んな時期ですが、生後2ヵ月以降は急に皮脂の分泌が落ちて、思春期になるまで乾燥肌です。性ホルモンの影響は大きいので女性は閉経後、男性も年とともに皮脂の分泌は確実に落ちていきます。

 

石鹸を使う体の洗い方で誤解が多いのは、産院で受けた赤ちゃんの沐浴指導で、ガーゼを使ってしっかり洗うという方法です。生まれて2ヶ月くらいまでは皮脂が多いので、これでもいいのでしょうが、その後急速に皮脂欠乏状態になっているのに洗い方を変えないのがスキントラブルの原因になります。ガーゼはメッシュが粗いので摩擦抵抗が強く、軟らかくて薄い肌をこれで擦ると容易に皮膚が剥がれますので、そもそも赤ちゃんの肌を拭くのに適しているとは言い難いものです。

 

若い頃に熱い風呂に入って石鹸でゴシゴシ体を洗うのを気持ち良いものと記憶して、年を取っても続けているから、皮脂欠乏症になるのです。

思春期と新生児期は毎日洗ってもいいのですが、この時期以外では洗う頻度を減らすか、洗浄力の弱い低刺激の石鹸を使ってでも毎日洗うかの選択になります。毎日洗うことにこだわらない方がスキンケアは楽になります。

スポーツをするとか、体を使う汗をかく仕事なら、その分は、季節、年齢のわりには皮脂の分泌は増えるので、洗う頻度を増やせます。

もちろん、個人差があり、人によって皮脂分泌が多い人と少ない人があるので、多い人なら石鹸で洗う頻度を増やせますが、少ない人ほど洗う頻度を減らすべきです。どの部位の皮脂が多いかなどの個人差もあります。また、若い頃には脂っこかった人が、年とともに欠乏症になることも多いので、年を取れば、自分は脂性だなどとは決め付けないことです。


皮脂欠乏部位でも、皮脂は汗と共に流れるので、汗の流れを考慮すると、汗の貯まる部位は、忘れず洗っておく必要があります。後頭部側頭部の下部、耳介の後ろと下、顎、腰、肘膝裏、手首と足首がそこになります。

頭と体と顔は別に洗うものですが、額や首がカサつくのは、頭と顔を洗うと額は、顔と体を洗うと首は2回洗っていることになるからなので、どちらかだけで洗うことになるようにして、洗い過ぎないようにしないといけません。

洗う順序も皮脂の多い部位から始めて、少ない部位ほど後で洗うべきです。皮脂豊富部位に石鹸をつけた後、各部位に残る石鹸分を手で伸ばして皮脂欠乏部位に石鹸分を広げていきます。顔はTゾーンから始めて他に石鹸分を広げて全体に行き渡ったらさっさと水で流します。頭は髪の毛は一回泡立てば充分で、指で頭皮を洗うのも頭頂部は少なく、頭の周りの皮脂の多い部位は多く洗って水で流します。体は背中から首肩に、陰部から臀部腹部大腿に、腋から上腕胸に、手から前腕に、足から下腿に石鹸分を広げて全身を水で流します。手で石鹸分を広げるのではなく、タオルやスポンジに付けた石鹸分で体を洗う方法をとるのでも、この皮脂豊富部位から洗い始めて皮脂欠乏部位を洗っていく順番で洗うと、皮脂を取り過ぎないので良いです。

石鹸分が皮膚にある時間が長ければ長いほど皮脂を減らしてしまいますので、石鹸で洗う時間は短い方が良いです。
 

4.補う

日本人は、風呂に入って体を洗うとは、垢を落とすことと考えます。垢とは、皮膚から剥がれ落ちた古い角質なので、これを取り除くと皮膚に透明感が出て皮膚に張りが出るので、落としたくなります。しかし、タオルなどでゴシゴシ洗うと、垢は落ちてサッパリしますが、皮膚を守る皮脂や保湿成分も落としてしまうのです。若くて皮脂分泌が盛んな年齢ならそのままでもいいかもしれませんが、そうでない年齢で皮脂の分泌の少ない人では垢と共に皮脂を取ってしまいがちです。垢を取ったならその分はローションやクリームで皮脂の代わりになる成分を補わなければならなくなることを覚悟すべきです。

上記の正しい洗い方で洗っていればそれほど皮脂欠乏にならないはずですが、そうでない人や皮脂欠乏の度合いの強い人は保湿剤が必要になります。

基本的に風呂上りに一回、失った分を補えば良いのです。風呂上りの皮膚の乾ききらないなるべく早くに保湿剤を塗るべきです。体表面に残った水分は体が冷えるとともに急速に失われるので、皮膚の水分を封じ込めるために、急いで保湿剤を塗らなければいけないのです。冬なら、風呂場に保湿剤を置いておいて、バスタオルでおおよその水気をぬぐったら、少し汗ばみながら浴室の中で全身に保湿剤を塗ると効果は絶大です。

化粧水、ローション、クリーム、軟膏と使えるものは沢山ありますが、夏だとさっぱりしたローションタイプが使いやすく、乾燥の強い冬は軟膏の方が保湿力に優れるのでお勧めになります。夏でも乾燥の強い人はベタつきが嫌われますが、軟膏の方が向いています。化粧水だけでは保湿が不十分なのでローション、クリームなどの上塗りが必要になります。
オイルは酸化しやすくて刺激が強いことがあるので、塗りやすさは魅力的ですが避けた方が賢明です。

何を塗るかで迷ったら、一番確実なのは白色ワセリンです。どっちにしても安価なものなので、純度の高い製品ほど良いです。他の製剤は合っているかどうかは塗ってみないと分かりません。

5.擦らない、掻かない

風呂でゴシゴシ擦るのが好きな人は多いのですが、擦ることで体に小さい傷を作ってしまっていることが多いので擦らないのがスキンケアの基本となります。皮膚の厚さは体の内側は薄く外側は厚いので、薄い部位は特に擦らないよう注意が要ります。自分で自分の肌を擦るのならまだしもですが、言葉を発せない赤ちゃんの肌を大人がそうと気付かずに擦りすぎて傷つけて、できた傷からアレルゲンが入り込んで感作されてアトピー性皮膚炎を発症するのを見るのは、可哀想なことです。

皮脂欠乏で保湿力が乏しく、細かい傷のある皮膚は、外からの刺激(気流、汗、汚れ、食べ物など)に敏感になって、痒みを感じるようになります。

痒みという感覚は痛み感覚と同じ起源でその弱いものです。人間にとって痒みとは、その部位に痒みをおこす異物がいるからそれを取り除くように行動をおこすための感覚なので、必要な感覚になります。例えば皮膚に吸い付いたダニやヒルなら、引っ掻いて皮膚ごと取り除くことは理に適っています。しかし、皮膚の状態が悪いから、アレルギーがあるから痒くて、掻いてしまうと皮膚はさらに傷つき、皮膚が再生する余裕がなくなり、良くなって行きません。炎症が強くて、無意識に掻いてしまうほど痒みが強いなら、皮膚が再生するまでの間、炎症を抑える塗り薬を塗って、痒み止めの内服薬を飲む必要があります。
外からの痒み刺激でも、自分で制御できるものもありますので、行動すべきです。

暑くて汗が乾かないと皮膚温が上がり、痒く感じます。シャワーで体表面温度を下げて汗を流せば、それだけで痒くなくなります。扇風機やクーラーも使いようですが、皮膚の乾燥が増すこともあるので、湿度の下げすぎは要注意です。

赤ちゃんの顔の痒みは、哺乳中の汗、口の周りの乳や食べカスが原因になり得ます。ついガーゼなどで拭い取ってしまいますが、非常に薄い赤ちゃんの皮膚では、擦ってしまうと皮膚を傷つけてしまいます。できるだけ水で流すようにしてください。ガーゼは止めて、水で濡らした脱脂綿(角綿といって薬局で安く売っています)で拭ってあげると傷つけることが少なくなります。おむつかぶれも、おしりの擦りすぎで生じることが多いので、この水で濡らした脱脂綿は有効です。

肌の状態と気候に合った適切な衣服で痒み刺激を減らすことは可能です。
赤ちゃんの首周りのよだれ掛けは要注意です。首周りが暑苦しく顔周辺の体温を上げて痒みを増し、よだれで塗れた布で皮膚が常に湿った状態になるので傷つきやすくなってしまい、これにお母さんのガーゼ、ハンカチ攻撃が加われば乳児湿疹が出来上がってしまいます。

6.顔は特別

顔は、目で見る、耳で聞く、鼻でかぐ、口で食べる味わうために、表情でコミュニケーションを取るために衣服で覆う訳にはいきません。人体で最後まで露出している部位です。そのくせ、体の皮膚の中でも最も皮膚厚が薄くて、額、眉、目周囲、頬、鼻、口周囲、口唇、顎と狭い範囲に皮膚のパーツが多種あります。体の他の部位のスキンケアよりも、慎重で丁寧なスキンケアを要するのは、そのためです。

体の他の部位なら失った皮脂を補うために保湿剤をぬるだけでいいのですが、顔では衣服の代わりに軟膏や日焼け止めを塗らなければならない時があります。

離乳食を食べ始めた赤ちゃんは、とにかくよだれをかきます。食べカスも顔に付けます。この時期には口周囲や頬に付いたよだれで顔の皮膚が常時濡れて傷つきやすくなっています。病気でもない赤ちゃんでも、ワセリンで皮膚を保護してあげることは、衣服で保護できない顔なので意味のあることなのです。

日本は中緯度の国ですが同じくらいの気温の欧米の国と比べると紫外線の多い国なのです。顔は衣服で覆えないので、野外で活動するなら、普通にしていても春分の日から秋分の日ぐらいまでの半年は紫外線対策が必要になります。スキーやマリンスポーツをする人では照り返しの日光が強いので、たとえ冬でも紫外線対策が必要になります。日本では、日焼けをしないくらいの9時前や15時過ぎの日光を毎日10分くらい浴びれば、骨の健康を保てるくらいのビタミンDは体内で作られますので、ヨーロッパ人のように、わざわざ日焼けをする必要はないのです。紫外線は、正午を最強に照射していますので、昼に近い時間に野外活動をするのなら、それだけ日焼け止めが必要になります。帽子を被れば日焼け止めを塗る部位は減らせますが、顔でも日光の当たる頬の出っ張った部位と鼻には確実に日焼け止めを塗るべきです。UVカットのサングラスをかけることで、目から入る紫外線を減らすことで、体の日焼けも減らせますし、白内障の予防になります。

大人の女性(人によっては男性でも)では、化粧のために、顔の皮膚に化粧品を塗らなければならなくなり、付けた化粧品は必ず除去しなければならないので、クレンジングなどという余分の洗浄が必要になります。化粧品は何でも化学製品ですので、低刺激、低アレルギーと言っても、中に含まれる化学物質に反応する可能性はあります。敏感肌の人は、できるだけ使用経験があって慣れた物を使うべきです。急に肌に合わなくなることがありますので、スキントラブルが発生したら、化粧品が原因かもしれないので、すぐに化粧は中止すべきです。使う化粧品の種類が多ければ多いほどスキントラブルに遭遇する確率は高くなりますので、スキンケアという観点からは、できるだけシンプルな化粧の方が良いでしょう。クレンジングのし過ぎで肌を傷めている人も多いので、シンプルな化粧ならそれだけ、クレンジングも減らせます。

洗顔と言っても、基本は体の洗い方と同じです。何回でもいいから水で流すが基本で、洗う時は、皮脂の多い額から鼻から先に石鹸をつけて、そこから拡げていって洗い流します。洗顔において顔の特殊なところは、そのやや複雑な構造です。鼻や頬は出っ張っているのでよく洗えますが、窪んでいる鼻の周囲や目の周囲が洗えていないことがあるのです。無造作に顔を洗えば出っ張っている部位は洗いすぎ、窪んでいる部位は洗い足りないことになりかねません。顔がてかりやすい脂性の人では、鼻周囲の洗顔は入念にしておくべきです。カサつきやすい乾燥肌の人では頬を擦り過ぎないように注意が要ります。


目周囲の皮膚は、人体の皮膚の中で一番薄いくらいで、特に薄くできていますので、擦りすぎとクレンジングのし過ぎには注意が要ります。アイメイクのクレンジングのし過ぎによるスキントラブルは多いのですが、クレンジングの際に擦らないこと、クレンジングして洗顔するのならクレンジングを半分に減らすことで防げます。

にきびのある人では、洗顔の前に蒸しタオルを顔に載せて充分毛穴を開かせてから洗顔を始めると効果が上がります。

男性で髭剃りをすると、細かい傷を作る可能性がありますので、その場合は髭剃り後のクリームが要ります。

口唇は、実は、皮膚ではなく、めくれ上がった口腔粘膜です。他の動物になく人にだけみられる特殊な部位です。粘膜なので、皮膚よりも乾燥しやすいので、口唇は普通にしていても乾くならリップクリームで保護する必要があります。紫外線にも弱いので要注意です。

 

7.環境のせいもあります

 

体が痒いと皮膚を引っ掻いてしまい、皮膚に傷をつけて、更に痒さが増して、二次的にスキントラブルが起こりますので、痒みのコントロールを考慮すべきです。

 

皮膚温が高くて暑く感じると、痒みを感じるものです。汗をかいているくらいならシャワーがお勧めです。エアコンを使って室温を下げても良いですし、除湿するだけでも体感温度は下がりますので有効です。

大人でもそうですが、小さい子どもほど入眠の際には体温が下がるようにできています。体温を下げるために寝汗をかくのですが、この時には体感温度は非常に上がります。入眠時に、布団を掛けない、エアコンで室温を下げる、扇風機を使う、首周りを氷枕などで冷やす等の手法を取れば、この入眠時の体感温度を上げすぎずないようにできて、この時間帯の痒みをコントロールできます。

入浴時間が遅くて、布団に入る時にまだお風呂の余熱が残っていると、この体感温度の上昇がより高くなりますので、入浴は早い目に済ませて、眠りに就く時に暑くないようすることが、入眠時の痒みのコントロールにつながります。

 

皮膚が乾燥していると、刺激を受けやすくなって痒くなるものです。洗いすぎによる皮膚乾燥が多いのですが、冬場の乾燥した空気と、暖房が乾燥肌の原因であることに違いは無いので、室内の加湿は有効です。加湿器を使う以外にも、室内に観葉植物を置く、洗濯物を部屋干しする、コップなどに水を入れて置いておくなどの手法があります。

 

8.終りに

 

同じ人でも一定のスキンケアで良いということは無く、年齢、活動性、季節、部位に応じてスキンケアを変更していかなければならないので、実に難しそうな話になります。何事も、難しそうな話を実践するコツは、基本を押さえることです。基本をきちんと守って、基本通りにバリエーションをつけることです。

露出した肌が不快なら衣服で保護する、汗や汚れは水で流すだけでまずは充分で、水で流すだけでは不十分な部位は石鹸で洗うことです。上手に洗っていても皮膚が乾くなら保湿剤で不足を補い、炎症まで進んでしまっているのなら外用薬で一度これを治めてから、通常のスキンケアに戻すことです。

変わっていくもので、変えていくべきものがスキンケアなのだと分かれば、スキンケアは基本的にトライアンドエラーでいいということがお分かりになるでしょう。基本を押さえて、やってみたスキンケアの効果を確認しながら調整していけばいいのです。敏感肌などでスキントラブルを起しやすい人ほど、適したスキンケアの範囲が狭いものになりますので、その分は注意と根気が要ります。


スキンケアについて分かりやすく説明したつもりですが、これでも、自分はどうすればいいかは分からないかもしれません。スキンケアだけで対処しきれず、皮膚の状態が改善しないなら、塗り薬を塗って状態を良くして、痒みが強くて掻いてしまって悪化しているのなら、痒みを抑えるための飲み薬が必要になるかもしれません。
スキントラブルで悩んでおられるのなら、受診して、自分に合ったスキンケアを見つけて、早く治すための治療を始めたら良いと考えます。

 

おなかを痛がる時、便が出ていないなら浣腸を

子どもがお腹が痛がる時は急です。正直な子どもは、隠そうともしないので、痛がる様子を見ていると、いてもたってもいられなくなります。

腹痛を訴える病気の中には腸重積や急性虫垂炎などの、急いで診断して治療しないと大変なことになる病気もあるので診断を急ぐことがあります。

夜間休日でもすぐに診察を受けた方がいいことがあるのですが、いざ受診してみると、なんでもない便秘による腹痛も多いのです。

 

子どもがお腹が痛いと言ってお腹を押さえていたら、最後の排便を思い出してください。半日以上前から排便がないのなら、とりあえず、浣腸して間違いないです。

 

毎日排便があっても、それが固い便なら、便秘がちな子どもだと思われていなくても、固い便が大腸に貯まっていることがあります。

便秘による腹痛なら、一回か2回の浣腸で痛みは取れて、受診の必要が無くなります。

 

急性の胃腸炎の初期症状が腹痛のことも多いものです。この場合は、嘔吐も伴うことが多いので、家族の方の心配度はさらに高いものがあります。

この場合でも浣腸は効果と意味があります。

お腹の中にいる病気の原因の悪いウイルスや細菌は、なるべく長くお腹の中に留まって、なるべく多くの人に病気をうつして自分の仲間を増やそうという魂胆をもっています。胃腸炎になっても、すぐには下痢にはならないほうが、病原体には腸内に長くいられるので好都合なのです。

腸が荒れるので痛くて、嘔吐はあるのに、下痢は初めのうちは無くて、お腹の音を聞くと腸音が減弱していることがよくあります。このままでは、腹痛が消えませんし、嘔吐も続いて、胃腸炎は長引きます。

急性胃腸炎の初期に浣腸してあげると、大腸の先にある固い目の便が排泄されて腸内の圧力が下がって腹痛が和らぎます。これをきっかけに、悪い病原体のいる不消化便も排泄されれば、それが引き起こしていた嘔吐も止まりやすくなります。結果として病気が早く治ることになります。

 

腸重積や急性虫垂炎などの急性腹症と急性胃腸炎の鑑別は小児科医にとって、代表的な陥りやすい落とし穴です。家で浣腸してもいいのかという疑問もあるでしょうが、基本的に大丈夫です。虫垂炎が続いて破裂・腸穿孔する大部前から腹痛はありますので、腹痛ですぐに浣腸で腸が破裂したりはしません。腸重積は、浣腸便でイチゴジャム状便を見て診断するくらいなので、診断に浣腸は必須です。

 

腹痛に浣腸は怖くありません。家庭には浣腸を常備しておいて、お腹を痛がったら、とりあえずは浣腸してください。浣腸で腹痛が消えればとりあえずは診察の必要はないので様子観察でいいでしょう。

浣腸しても腹痛や他の症状が続くなら、出てきた便を持って受診して下さい。もし、血便が出たら急いでください。重篤な病気の可能性が高くなります。

医師はその便を診断の材料に利用できますので、大助かりです。迅速検査や培養検査に使えるので正確な診断ができます。

 

こんな皮疹なら水疱瘡かも(初期の写真)
 

水疱瘡(水痘)の皮疹の特徴は以下です。

皮疹は体幹から始まり、四肢、頭部に拡大します。
初期の皮疹は赤い小丘疹で漿液性(水っぽい)です。そのため、こするとつぶれやすいので、こすってみると水(体液)が手につきます。
薄くて軟らかい皮膚の部位から始まることが多いです。髪の生え際、首、外陰部、体の側面、腋の下あたりが皮疹の始まりやすい部位です。

時間がたつと、紅斑(赤い発疹)、丘疹(ふくれた発疹)、水疱(みずぶくれ)、痂皮(かさぶた)が混在するようになります。
頭の髪の毛の生えている部位に皮疹があると水痘の可能性が高いです。
口腔粘膜や外陰部にも水疱ができます。

これらを参考に水疱瘡が疑われたら塗り薬や症状を軽減する飲み薬もありますので、早めに受診してください。

早期の画像(1日目)
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発熱してどのくらいの時間で受診するのがいいのでしょう
 
発熱してすぐに受診されても、ほとんどの場合、熱だけで病気を診断することはできませ
ん。

診断がなされてはじめて有効な治療を開始できるので、早すぎる受診が有利になるとも限りません。まじめな医師はあまり薬を出せないことを説明するでしょうが、医師によってはいらない薬を出して、そのために逆に診断が遅れることさえあります。

発熱してすぐの受診で診断がつく可能性のある場合は以下です。
1、発熱の前に何かほかの症状がある
その症状と発熱の組み合わせで診断がつくかもしれないので、発熱してすぐに受診しても意味があるかもしれません。
たとえば咳をしていてそれが強くなってきた上に発熱してきたのであれば、診察を受けて流行状況を考慮すればある呼吸器感染症の診断が可能かもしれません。嘔吐や下痢が先行して発熱してくれば、診察を受けて流行状況を考慮すればある消化器感染症の診断が可能かもしれません。何か皮膚に発疹があるのならある全身性の感染症の診断が可能かもしれません。発熱の前から元気なかったりぐったりしていたりするようだったら、その頃から病気が始まっていると考えられるので、発熱してすぐの受診でも早すぎるとは言えず、診察の価値があるかもしれません。
2、家族や友人にはっきりと診断された感染症がある
たとえば2週間前に兄弟が水痘にかかっていればその発熱は水痘によるものかもしれま
せん。その場合も本人の皮膚で水痘の発疹を確認しないと確定はできません。兄弟がインフルエンザなら、発熱したばかりでも診断がつく可能性があります。
 
発熱してすぐ受診しても検査さえすれば診断がつくのでは
 
この問いに対する答えは、感染症の流行状況とそれを診断できる検査の感度によりま
す。

発熱した後に血液検査が反応して、重い病気かどうか判明できるのには12時間くらいはかかります。熱以外に症状がないのなら、12時間くらいは経たないと一般的な病気の診断は困難です。

迅速診断のキットではどうかというと、それぞれに特徴があります。

インフルエンザは病気の初期は発熱と体の痛みしかないことがほとんどなので、流行期なら積極的に検査していきます。体が小さいほど早く陽性になる傾向があるので、乳幼児で全身倦怠感が強ければ発熱して6時間ほどでも分かることもありますが、発熱してから小学生で12時間、大人では24時間くらいしないと確実には陽性にはなりません。早期でも午前中の発熱だと午後の発熱よりは陽性になることが多い印象はあります。

溶連菌は、菌がいるのなら陽性にでることが多いので、その時に流行していて、のどが痛いか、発疹があるのなら発熱と同時にでも検査で検出できる可能性があります。

他のアデノウイルスやRSウイルス、ロタウイルスなどは症状があってはじめて診断のために診断キットを使うものなので、発熱してすぐの受診で診断に役立つかというとそれほどではありません
 
発熱と同時に苦しそうな様子をしているが、大丈夫でしょうか
 
こういう電話をよく受けます。上記の条件に当てはまるのなら、すぐに診察をうけられて問題ないのですが、それがないか分からない場合は、すぐに処置が必要な状態かどうかで判断します。つまりバイタルです。これがだめになったら命にもかかわるのは循環、呼吸、水分摂取の順です。血圧が下がったり、呼吸が苦しくなれば急いで処置しないといけないのは明白で、水分摂取不良も子どもが小さければ小さいほどすぐに脱水になるので緊急度が高くなります。食欲が少しくらいなくても急変することはありません。

・発熱してすぐにでも受診する必要性があるのは、以下です。
・生後2ヵ月以下の乳児
・40.5度以上の熱が持続する
・元気なく、ぐったりしている
・うとうとして目覚めない
・混乱してうわごとを言う
・呼吸が苦しそうで鼻の中をきれいにしても楽にならない
・普段と違って非常に重症そうにみえる
・もともと心臓病やその他の病気をもっている

結局、発熱時の賢い早めの受診は、情報収集にかかっています。

子どもがおかしいなと感じたらまず体温を測って発熱を確認するのはとても正しいこと
です。

さらに、それ以前の子どもの様子を思い出して他の症状がないか、さらに体の様子を観察して異常がないかを確認して、周りで何か流行っている病気がないかを思い出してください。ここまでやれば、すぐに受診すべきか判断できるでしょう。 

判断に苦しむなら、大阪府の小児救急電話相談(06-6765-3650)に電話して相談してもいいでしょう。緊急性がないのなら、体温を記録しておいて、次の診察時間に余裕をもって受診してください。情報がそろっていると、医師の問いに正確に答えることができますので、医師には大助かりです。
 
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